03
— VOICE 03 / 2026 SPRING
"42歳、
ピアノを
再開した。"
MY TURN.
— INTERVIEW
25年ぶりに、鍵盤の蓋を開けた。
実家から運んできた古いアップライト。リビングの隅で、長年「物置の天板」になっていました。 ある土曜日の朝、家族が出かけてひとりになったとき、ふと指で蓋を撫でて、開けてしまいました。 埃をかぶった鍵盤の白さに、なんだか泣きそうになりました。
最初に弾いたのは、ブルグミュラー。
「アラベスク」を覚えていたんです。中学2年の発表会で弾いた、苦手だった曲。 指は全然動かないし、楽譜も読めない。最後まで弾くのに30分かかりました。 でも、最後まで弾いた瞬間に、ものすごく不思議な感覚があって——「この30分は、誰のものでもなく、私のものだった」って。
"誰のためでもない時間は、
美しい。"
毎日10分、続けている。
発表会の予定はありません。録音もしません。子どもにも夫にも聞かせていません。 ただ毎日、夕食の後片付けが終わったあとの10分だけ、自分のためだけに弾きます。 それで充分です。
equlmoとの出会い。
ピアノを再開したのと同じころに、友人に勧められて始めました。 サプリって「効きそう」で選んできたんですが、equlmoは「続けやすそう」で選んだ初めての一つでした。 ピアノを弾く前に1粒、なんでもない3秒。でもそれが、自分との約束を結ぶ儀式になっています。
これからやりたいことは?
もう一度ショパンに挑みたいです。中学のとき挫折した「ノクターン9-2」。 弾けても弾けなくても、私は私の鍵盤を持っている。 それが、いま私が手にしている、いちばん静かな自信です。
— HIGHLIGHTS
"この30分は、誰のものでもなく、
私のものだった。"
"発表会の予定はありません。
録音もしません。
誰にも聞かせていません。"
"弾けても弾けなくても、
私は私の鍵盤を
持っている。"